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表題戦犯:戦争の闇をえぐる衝撃の実録



終戦から78年、太平洋戦争の記憶は薄れつつあるが、その残した傷跡は私たちの社会に深く刻み込まれている。角川文庫「表題戦犯」は、新聞記者として戦争を取材してきた記者たちが、その凄惨な実態を克明につづった衝撃の実録だ。

戦争の狂気、人間の残虐性

「表題戦犯」は、日本軍が行った残虐行為の数々を手記や証言から明らかにしている。無辜の民間人に対する虐殺、捕虜への拷問、人肉食の噂――。戦争の狂気と人間の残虐性を赤裸々に描き出し、讀者を戦慄させる。

例えば、南京事件に関する手記では、日本軍による無差別殺戮の凄惨さが克明に描かれている。殺され倒された市民の死体の山、強姦され切り捨てられた女性たち、日本軍の残虐性に言葉が失われる。

また、ニューギニアで捕虜となった日本兵による人肉食の証言も収録されている。飢餓に苦しんだ兵士たちが、死んだ戦友の肉を食らうに至った心の闇と狂気をあぶり出す。

戦犯たちの責任

「表題戦犯」のもう一つの焦点は、戦犯の責任だ。東京裁判で裁かれた東条英機らA級戦犯だけでなく、現場で残虐行為を指揮した「B・C級戦犯」にもメスが入る。

記者たちは、戦犯たちの裁判記録や証言を丹念に調査し、責任の所在を追及している。一部の戦犯は処刑されたが、多くは免罪され、戦後に社会で活躍した。そうした不公平感や遺族の怒りが浮かび上がる。

戦争の教訓と私たちへの示唆

「表題戦犯」は、単なる戦争の記録ではない。それは、戦争の悲惨さと人間の醜さを後世に伝える貴重な教訓書である。戦争の恐怖を忘れないこと、平和の尊さを守ること、私たちへの重い示唆を含んでいる。

戦争の記憶が風化していく今だからこそ、この本を読み、過去の過ちから目を背けないことが重要だ。真実を知ることで、私たちは戦争を防ぎ、平和を維持するために何ができるかを考えることができる。

推薦者の声

「戦争の恐ろしさをこれほど克明に描いた書物は稀だ。戦争の悲惨さを知る上で必読の書である。」(ジャーナリスト・辺見庸氏)

「生き延びた者たちの証言から、私たちは戦争の真実を学び、二度と同じ過ちを繰り返さないことを誓うべきだ。」(作家・半藤一利氏)

著者紹介

・城山三郎氏:歴史小説家、ノンフィクション作家。朝日新聞記者を経て作家に転身。
・半藤一利氏:作家、軍事史家。朝日新聞記者を経て作家に転身。
・辺見庸氏:ジャーナリスト、評論家。朝日新聞記者を経て、評論活動に専念。

書籍情報

* 書名:表題戦犯
* 著者:城山三郎、半藤一利、辺見庸
* 発行元:角川文庫
* 判型:文庫判
* ページ数:344ページ
* ISBN:978-4-04-155517-2

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