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暴走族伝説?70~80年代を駆け抜けた青春群像



ワニの本 959

著者が体験した、熱くも儚い暴走族の青春。伝説の証言から浮かび上がる、彼らの真実の姿とは。

1970年代から80年代にかけて、日本社会を揺るがした暴走族。街中を爆音を轟かせ、社会の秩序を乱す存在として恐れられた彼らだったが、彼らの内側にはどのような思いが渦巻いていたのだろうか。

本書は、暴走族の元メンバーである著者が、当時の仲間たちへの証言に基づき、暴走族の真実の姿を描き出したノンフィクション作品である。

著者は、1970年代後半に暴走族に加入し、激動の時代を共に駆け抜けた。暴走行為や暴力沙汰はもちろん、仲間との友情や恋愛、そして逮捕や投獄といった苦難も経験した。

本書では、著者が体験した数々のエピソードを元に、暴走族の日常や生き様がリアルに描かれている。爆走の爽快感、仲間との連帯感、そして社会からの疎外感。暴走族という集団が、彼らにとってどんな存在だったのかが明かされる。

また、暴走族が社会に与えた影響や、時代の変遷と共に彼らがどのように変化していったのかについても考察されている。

本書の魅力は、当時の暴走族を単なる不良集団として描くのではなく、彼らの内面世界や時代背景を丁寧に描き出している点にある。著者の体験談を元にしながら、客観的な視点から暴走族という現象を分析しており、単なる回顧録以上の価値がある。

伝説の証言から浮かび上がる、熱くも儚い青春群像

本書には、著者の仲間たちからの証言も数多く収録されている。彼らはそれぞれに異なるバックグラウンドを持ち、暴走族に加入した動機も様々だ。

ある者は不良行為への憧れから、またある者は家庭環境や学校での居場所のなさから身を寄せた。それぞれの証言は、暴走族という集団が単一の画一的なものではなく、多様な若者たちの居場所であったことを示している。

さらに、暴走族を離れた後の彼らの生きざまも追跡されている。中には堅気になって社会に溶け込んだ者もいれば、犯罪に手を染めてしまった者もいる。それぞれの証言を通して、暴走族という経験が彼らのその後の人生に与えた影響が浮き彫りになる。

暴走族という時代を映し出す鏡

1970年代から80年代の日本は、高度経済成長の時代でもあり、社会不安や若者の価値観の変容が激しかった。暴走族は、そんな激動の時代の若者文化を象徴する存在だった。

本書は、暴走族という集団を通して、当時の日本社会が抱えていた問題や若者の心の闇を映し出している。彼らの行動は決して正当化されるものではないが、彼らの存在が当時の社会を理解する上で重要な手がかりとなることは間違いない。

若者たちの青春の記録として、社会の縮図として、そして時代を映し出す鏡として、本書は必読の価値を持つノンフィクション作品である。暴走族という時代の証言を、ぜひ手に取ってご堪能いただきたい。
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