
壁あつき部屋: 巣鴨BC級戦犯の人生記
戦争の闇が生んだ悲劇を、生き証人の言葉で綴る
平和図書館 戦争と平和市民の記録 18
書籍紹介
「壁あつき部屋: 巣鴨BC級戦犯の人生記」は、戦争の闇に翻弄された人々の証言をまとめた貴重な記録である。巣鴨プリズンに収監されたBC級戦犯たちの言葉が、戦後70年以上経った今、新たな光を当てている。
本書は、和平図書館が収蔵する「巣鴨プリズンBC級戦犯の肉声」に基づいている。この肉声は、1950年代に、巣鴨プリズンで収監されていた24名のBC級戦犯に、平和図書館の調査員が聞き取り調査を行ったものである。
生き証人の証言
本書には、特攻隊員、スパイ容疑者、強制連行の責任者など、様々な背景を持つBC級戦犯の証言が収められている。彼らは、逮捕の経緯、収監中の生活、戦後の苦悩などを赤裸々に語り、戦争の狂気と人間の脆さを浮き彫りにしている。
特攻隊員の慟哭
特攻隊員として出撃した元海軍少尉の証言は、痛切を極める。「私は死ぬために生まれてきたのでしょうか。自分の命を、自分の意志で終わらせることは、できないのでしょうか」と彼は問いかける。戦争が個人の尊厳と自由を踏みにじる実態が、彼の言葉から痛感される。
スパイ容疑者の苦悩
スパイ容疑で逮捕された中国人男性の証言も胸を打つ。彼は、拷問の末に虚偽の自白を強要され、無実にもかかわらず有罪判決を受けた。戦後、彼は日本に家族を残したまま中国に送還され、その後もスパイの汚名を着せられ続けた。
被害者の視点
本書は、単なるBC級戦犯の証言集ではない。強制連行被害者の手記も収録されている。韓国から強制連行された女性は、劣悪な労働環境や性暴力の被害を告発する。彼女の証言は、戦争が一般市民にもたらした悲惨さを生々しく伝えている。
戦争と平和を考える
「壁あつき部屋」は、単なる歴史的記録にとどまらない。戦争の悲劇を深く考察し、平和の尊さを考えるきっかけを与えてくれる。BC級戦犯の証言は、戦争を正当化するためのプロパガンダとは一線を画し、戦争の残酷さと無意味さを浮き彫りにしている。
ご購入特典
本書をご購入いただくと、本書に掲載されている証言の全文を収めたPDFファイルをダウンロードしていただけます。さらに、特別インタビューとして、元BC級戦犯の遺族の方へのインタビューも収録しています。
平和を祈る人々に
戦争の痛みを抱えながら生きる人々の証言に耳を傾けることは、戦争の悲劇を二度と繰り返さないための重要な一歩です。「壁あつき部屋」は、平和を祈るすべての人々に必読の書です。戦争の真実を知り、平和の尊さを再認識するために、ぜひ本書をお手に取ってください。
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