
生きとってもしゃーないとつぶやく96歳のばあちゃんを大笑いさせたお医者さん
患者と家族の心をよみがえらせる医療の本
医療の現場では、高度な治療技術だけでなく、患者の心と向き合う「人間味」が求められます。そんな人間味あふれる医療の在り方を教えてくれる一冊の書籍が話題を呼んでいます。
「生きとってもしゃーないと、つぶやく96歳のばあちゃんを大笑いさせたお医者さん」
この本は、北海道のとある病院で繰り広げられる、お医者さんと患者、家族との心温まるエピソード集です。著者である内科医の星野悟士氏は、患者ファーストの姿勢を貫き、患者や家族の心を軽やかにする言葉を紡ぎ出します。
大笑いした96歳のばあちゃん
本のタイトルにもなっているエピソードでは、96歳のばあちゃんが「生きとってもしゃーない」とつぶやいています。星野医師はばあちゃんに「どうしてですか?」と尋ねます。するとばあちゃんは、「足が動かなくて、毎日がつまらないからです」と答えます。
そこで星野医師は、ばあちゃんの足を使って「じゃんけん」を始めます。ばあちゃんは最初は渋りますが、星野医師の陽気な雰囲気につられて、次第に笑い出します。そしてついに、ばあちゃんは「生きるって楽しいですね」とつぶやくのです。
このエピソードは、医療が単に病気を治すだけでなく、患者の人生を豊かにすることもできることを物語っています。
患者と家族の心をよみがえらせる
この本には、他にも数多くの心温まるエピソードが収録されています。たとえば、認知症の父親を介護する息子が、星野医師に「父親が何を言っているのかわかりません」と相談します。
星野医師は息子に「わかる必要はありません。ただ、お父さんの話を聞いてあげてください」とアドバイスします。息子は星野医師の言葉に従い、父親の話をただ聞き続けます。すると、次第に父親の言葉が理解できるようになり、父親との絆が深まります。
医療は、単に病気を治すことではありません。患者と家族の心を支え、人生をよりよく生きることを助けることも重要な役割です。この本は、そのような「人間味」あふれる医療の大切さを教えてくれます。
あなたも患者や家族の心をよみがえらせませんか?
この本は、医療従事者だけでなく、患者や家族、すべての人に読んでほしい一冊です。医療の本来あるべき姿を知り、患者や家族の心をよみがえらせることができるかもしれません。
この本を手に取って、医療の新たな可能性を感じてみませんか?
本書の概要
* タイトル:生きとってもしゃーないと、つぶやく96歳のばあちゃんを大笑いさせたお医者さん
* 著者:星野悟士
* 出版社:幻冬舎
* 発売日:2023年3月10日
* ページ数:288ページ
* 価格:1,430円(税込)
著者プロフィール
星野悟士(ほしの・さとし)
1961年、北海道生まれ。北海道大学医学部卒業。内科医。著書に『おうちに帰りたい、とつぶやく90歳の患者さん』『「ありがとう」に泣く94歳のおばあちゃん』などがある。北海道放送の人気ラジオ番組『今日も元気に!かしましラジオ』にも出演中。
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