
B・C級戦犯の戦後史:真の戦争責任とは何か
焼かれるべき歴史ではなく、向き合うべき真実
戦後70年以上が経った今もなお、B・C級戦犯の戦後史は霧に包まれています。この本は、歴史の闇に葬られるはずだった、元戦犯たちの知られざる生涯を掘り起こし、真の戦争責任の本質を問いかけます。
勝者の裁きから敗者の記憶へ
東京裁判で裁かれ、有罪判決を受けたB・C級戦犯は、2000人以上に上りました。死刑、禁錮、または釈放された彼らは、戦後の日本社会でどのように生き、何を考えたのでしょうか?
本書は、元戦犯たちの公判記録や証言、遺族へのインタビューをもとに、彼らの複雑で時には矛盾に満ちた戦後の人生を追跡します。元戦犯は、社会の偏見や差別に苦しみ、周囲から疎外されながら、自らの罪と向き合い、償いの道を探りました。
真の戦争責任とは?
戦犯を裁くことは、戦争責任を問うことなのでしょうか?本書は、真の戦争責任とは、個人だけでなく、国家や社会全体に関わるものであると主張します。それは、戦争を防止し、犠牲者を悼み、歴史から教訓を得ることです。
忘れられた罪と罰
B・C級戦犯の戦後史は、戦争の残虐行為のみに焦点を当てたものではありません。それは、戦争の爪痕が、戦犯個人だけでなく、その家族や社会全体に長きにわたって残ることを示しています。
本書は、戦争の真の犠牲者たちが誰であるかを考えさせ、過去から目を背けるのではなく、向き合うことの重要性を強調します。
贖罪と和解の道
元戦犯の中には、深い罪悪感と反省を抱き、償いのために生涯を捧げた者もいました。彼らは、戦争体験を講演したり、平和活動に取り組んだりすることで、悲惨な過去と向き合い、被害者との和解を目指しました。
この本は、贖罪と和解の力について、希望のメッセージを発信しています。それは、過去の過ちから学び、より良い未来を築くことができることを示しています。
向き合う勇気、知る責任
「B・C級戦犯の戦後史:ほんとうの戦争責任とは何か」は、歴史のタブーに挑戦し、戦後の日本社会の暗い側面を照らし出す、重要な一冊です。それは、戦争の傷跡を理解し、真の戦争責任とは何かを真剣に考える私たちの勇気と責任を問いかけます。
歴史は繰り返さないためにあります。この本は、過去の過ちから学び、平和で公正な社会を築くための、貴重な教訓を提供するのです。
山下財宝が暴く大戦史――旧日本軍は最期に何をしたのか
辻政信と七人の僧: 奇才参謀と部下たちの潜行三千里
私の見た東京裁判 上 (講談社学術文庫 841)
戦争責任を訴えるひとり旅: ロンドン・ベルリン・ニューヨーク (岩波ブックレット NO. 137)
覚醒: 撫順戦犯管理所の六年
壁あつき部屋: 巣鴨BC級戦犯の人生記 (平和図書館 戦争と平和市民の記録 18)
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若者たちのBC級戦犯裁判 さまよう責任と埋もれた無念
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アンボンで何が裁かれたか
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生体解剖: 証言 旧日本軍の戦争犯罪
ボクの戦争
戦犯 (角川文庫 緑 561-17 新聞記者が語りつぐ戦争 8)
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