
マル暴:警視庁暴力団担当刑事 - 裏社会の闇と闘う男たちの真実
はじめに
表題「マル暴:警視庁暴力団担当刑事」(小学館新書)は、実在の暴力団担当刑事である著者が裏社会の闇と闘う日々を赤裸々に描いた迫真のノンフィクション。この本を読めば、暴力団の組織構造、資金源、捜査の手法など、一般では知ることのできない裏社会の真実を垣間見ることができます。
著者の紹介
著者のマル暴刑事「X」氏は、警視庁組織犯罪対策部捜査第五課に所属する現役の暴力団担当刑事です。数多くの暴力団関係者の逮捕と捜査に携わり、現在も裏社会の最前線で闘っています。
暴力団の内部構造
マル暴刑事は、ヤクザ組織が厳格な階層構造を有し、組長を頂点とするピラミッド型の組織であることを明らかにします。組織内の序列や役割、資金調達の方法などが克明に描かれています。また、組織には「若頭補佐」と呼ばれる実力者の存在や、暴力団組員が日常的に行っている「シノギ」(資金調達活動)など、暴力団の内部構造を詳しく解説しています。
捜査の手法
著者は、暴力団に対する捜査の手法についても、具体例を挙げて解説しています。暴力団組員の電話やメールなどの通信傍受、張り込みや尾行など、警察が駆使する手段が紹介されています。また、暴力団の対抗手段や警察との駆け引きなど、捜査の攻防戦の裏側にも迫っています。
暴力団の資金源
暴力団の活動には莫大な資金が必要ですが、その資金源は主に「みかじめ料」(企業や商店からの恐喝料)や「薬物取引」、「賭博」などに依存しています。マル暴刑事は、暴力団が企業を標的にして違法行為や不正行為を行わせ、資金を搾取する手口を明らかにしています。また、暴力団の資金洗浄や資産隠しなどの裏金対策にも触れています。
裏社会の闇
暴力団の世界には、一般社会には理解できない闇の部分が潜んでいます。著者は、暴力団組員による暴力や殺人、薬物中毒、家族関係の崩壊など、裏社会の暗い側面を描き出しています。また、暴力団と政治家との癒着や、警察内部に潜む汚職などの問題にも言及しています。
警察官の苦悩
暴力団との闘いは、警察官にとっても過酷な任務です。著者は、マル暴刑事が抱える葛藤や苦悩を率直に語っています。暴力団組員に対する容疑の認定や、組織の内部情報を提供する「密告者」との接触など、捜査上のジレンマや倫理的な葛藤が赤裸々に描かれています。
警察と暴力団の攻防
マル暴刑事は、暴力団と警察の攻防戦が長期にわたる消耗戦であることを強調しています。暴力団は抜け穴を見つけて組織を存続させようとし、警察はそれを阻止するために常に警戒を怠りません。著者は、警察と暴力団のイタチごっこのような攻防の過程を、臨場感あふれる文章で描写しています。
評価
「マル暴:警視庁暴力団担当刑事」は、暴力団に対する理解を深め、裏社会の闇に迫る必読書です。著者のリアルな体験談と豊富な知識に基づいた内容は、読み応え抜群で、ノンフィクションでありながらもまるでフィクションのような臨場感があります。
この本は、警察や司法関係者のみならず、一般読者にも強くお勧めできます。裏社会に興味がある人、警察の捜査手法を知りたい人、暴力団の組織構造や資金源に関心がある人は、ぜひ手に取って読んでみてください。
購入する理由
* 暴力団の内部構造と資金調達方法を詳しく解説
* 警察による捜査の手法と捜査上のジレンマをリアルに描く
* 裏社会の闇や暴力団と警察の攻防戦を臨場感あふれる文章で描写
* 警察官の葛藤や苦悩を率直に語り、警察と暴力団の攻防の過酷さを伝える
* ノンフィクションでありながらもまるでフィクションのような臨場感
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