
メガバンク銀行員ぐだぐだ日記――このたびの件、深くお詫び申しあげます
メガバンク銀行員ぐだぐだ日記――このたびの件、深くお詫び申しあげます――斬新かつ共感できる銀行員の日常を暴露!
このたび発売された「メガバンク銀行員ぐだぐだ日記――このたびの件、深くお詫び申しあげます」は、メガバンクに勤める銀行員が綴った、リアルでユーモアに溢れた日記形式のエッセイ集です。銀行業界の舞台裏を赤裸々に明かし、銀行員の日常の業務や人間関係の煩わしさに共感できる、斬新な一冊となっています。
銀行員のありのままの姿を描く
著者は、メガバンクで長く勤務するベテラン銀行員。匿名で日記形式で綴ったエッセイは、銀行員のありのままの姿を生き生きと描き出しています。業務の複雑さ、上司とのやりとり、同僚との衝突など、銀行員の日常の葛藤や喜びが、ユーモアと皮肉を交えて語られています。
例えば、「新人研修の日」というエッセイでは、新入社員への研修講師を務める著者が、新人たちの理解力の低さに呆れながらも、彼らの成長を温かく見守る心情を吐露しています。また、「取引先の接待」というエッセイでは、接待費の無駄遣いや意味のない歓談にうんざりしながらも、取引を維持するための社交辞令の大切さを痛感しています。
銀行業界の闇も暴露
本書では、銀行業界の闇の部分も容赦なく暴露されています。ノルマ達成のための無理な営業、パワハラ上司、横行する派閥争いなど、銀行員の知られざる苦労やストレスが赤裸々に語られています。著者は、こうした問題に憤りを感じながらも、銀行組織の理不尽さに屈従する銀行員の無力さを嘆いています。
例えば、「ノルマの罠」というエッセイでは、半期に一度のノルマ達成に追われる銀行員たちの悲哀が描かれています。ノルマを達成できないと評価が下がり、昇進やボーナスに影響が出るというプレッシャーが、銀行員たちを駆り立てています。また、「パワハラ上司」というエッセイでは、理不尽な要求や言葉の暴力を振るう上司に耐える銀行員の苦悩が綴られています。
共感できる等身大の銀行員像
本書の主人公である銀行員は、決して特別な人間ではありません。むしろ、ルーティンワークに追われ、ストレスを抱えるごく普通の銀行員です。しかし、だからこそ読者は主人公に共感し、銀行業界の現実を知ることができるのです。
著者は、銀行員という職業の裏側を赤裸々に明かしながらも、銀行員に対する愛情と敬意を失っていません。銀行員たちの苦労や葛藤をユーモアを交えて描き出すことで、読者は銀行員をより身近に感じ、彼らの苦悩や喜びを理解することができます。
銀行業界への一石を投じる
本書は、銀行業界のあり方を考え直すきっかけを与えてくれます。著者は、銀行の過剰なノルマ主義やパワハラ体質を批判し、銀行員がより人間らしく働ける環境の必要性を訴えています。銀行員だけでなく、ビジネスパーソンや組織の問題に興味のあるすべての人に必読の一冊です。
軽快かつ読みやすい文体
本書は、日記形式で書かれているため、読みやすく、テンポよく読み進めることができます。著者のユーモアセンスが随所に光り、銀行業界の深刻な問題も笑いを誘いながら伝えています。銀行員の方だけでなく、銀行業界に興味がある方、組織の問題に興味がある方、ユーモアのあるエッセイを読みたい方など、幅広い読者層に楽しめる一冊です。
終わりに
「メガバンク銀行員ぐだぐだ日記――このたびの件、深くお詫び申しあげます」は、銀行業界の舞台裏を赤裸々に暴露した、共感できるエッセイ集です。著者のユーモアと洞察力が冴え渡り、銀行員の日常の葛藤や銀行業界の闇を生き生きと描き出しています。銀行業界への一石を投じるだけでなく、ビジネスパーソンや組織の問題に興味のあるすべての方に必読の一冊です。ぜひ本書を手に取り、銀行員の等身大の姿に触れてみてください。
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