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「よど号」事件三十年目の真実: 対策本部事務局長の回想



1970年3月31日、日本航空351便「よど号」が北朝鮮にハイジャックされた「よど号」事件。30年間ベールに包まれてきた事件の真実が、ついに明かされる。

元対策本部事務局長が執筆した「よど号」事件三十年目の真実: 対策本部事務局長の回想」は、当時の関係者の証言や未公開資料を基に、事件の詳細と対策本部の苦闘を克明に描き出す。

事件の経緯

1970年3月31日、東京発福岡行き日本航空351便が、9人の乗客を装った赤軍派メンバーによってハイジャックされた。メンバーは、武器強奪と拉致した乗客との人質交換を要求。政府は特殊部隊の投入も検討したが、人質の安全を優先し、交渉に応じることに。

対策本部には、当時警察庁刑事局長を務めていた著者が事務局長として派遣された。著者は、限られた情報の中で冷静かつ迅速な判断を要請されることになる。

対策本部の苦闘

対策本部は、人質解放と犯人の逮捕の二つの目標を掲げて活動開始。著者は、犯人と交渉する交渉班と、捜査・逮捕を行う捜査班の連携を図る重責を担った。

犯人との交渉は難航を極めた。犯人は要求を次々とエスカレートさせ、最終的には革命資金として3億円を要求。著者は、政府の意向を踏まえながらも、人質の命を最優先する難しい舵取りを迫られた。

一方、捜査班は犯人の隠れ家の捜索や逮捕に向けた準備を進めていた。しかし、犯人グループは複数に分かれて分散しており、捜査は難航。著者は、捜査の進捗状況を踏まえ、交渉戦術を柔軟に変更していく必要があった。

事件の終結

7日間に及ぶ交渉の末、4月7日に乗客全員の解放が実現。犯人グループはその後、北朝鮮に逃亡した。著者は、交渉と捜査の両面で成果を挙げ、事件解決に大きく貢献した。

回想録の価値

「よど号」事件三十年目の真実: 対策本部事務局長の回想」は、事件の当事者ならではの視点から、30年間語られてこなかった真実を明らかにする貴重な一冊だ。

著者は、事件当時の緊迫した状況や対策本部の内部事情、犯人グループの心理状態について、臨場感あふれる筆致で描く。また、事件が日本の安全保障やテロ対策に与えた影響にも触れている。

事件当時を知る読者は、30年前の記憶が鮮明に蘇り、事件の新たな一面を知ることになるだろう。また、事件を知らない世代の読者は、戦後日本の歴史における重要な事件の真実を知ることができる。

さらに本書は、危機管理や交渉術に関心のある読者にとっても必読の書である。著者が30年かけて培った知見と経験は、現代社会におけるさまざまな危機対応に貴重な示唆を与える。

購入の勧め

「よど号」事件三十年目の真実: 対策本部事務局長の回想」は、知られざる歴史の真実を探求したい読者、危機管理や交渉術を学びたいリーダー、そして単にスリリングなノンフィクションを楽しみたい読者にとって、必読の書である。

事件の30年目の節目である今、真実を知ることで、私たちは過去から学び、未来における危機に備えることができる。
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